無肥料栽培を実現する本 病気対策
技術資料
2020/06/03
無肥料栽培を実現する本
- 病気は基本的にカビによるもの。
- 土中の糸状菌、地上ではカビと呼び、別物ではない。カビも糸状菌である。
- 本来、細胞壁によってウィルスの侵入を防ぐが、免疫力が下がると糸状菌が多くなり細胞壁が壊される可能性が高まる。そこから、ウィルスが侵入する。
- 発生原因は、湿度によるもの。
- 土中では、ビシウム菌などの糸状菌が増えると病気になる。
- 風通しを良くする。
- 潅水する必要がある場合は、水を植物にかけない。
- 土から蒸発した水が湿度を高めるので、畝を敷き藁・ウッドチップなどで覆う。
- カビを朝日で日光消毒する。
- カビがついた葉は、成長に問題がなければ除去する。
- 虫も媒介するので、多い場合は寒冷紗を利用したり、虫トラップを仕掛ける。
- 地表面の糸状菌が跳ね上がった水と共に葉の裏面に付着し病気になる。
- 雨を防ぎ、跳ね上げを防ぎ、更に風通し・日当たりを良くする。* 確実なのは、ビニールマルチ、麦藁・稲藁などを敷く。
- 風通しが悪いと蒸れるので、そうならないように、葉っぱの間を確保するか、必要のない葉をかきとる。黄色くなりかけた葉は枯れていくだけが役目なので、取ってしまうことも考慮。
- 木酢酢にキトサン粉を溶かした対策液を水で希釈して、葉面散布するか、根元に散布する。ウオッカを混ぜた対策液でもOK。この液体は強酸性なので、カビである糸状菌を減らすには効果的である。キトサン粉末を溶かしているので、糸状菌を減らし放線菌を増やす。
- 対策液を20倍に希釈し、葉面散布する。3日/一度、症状が広がらないのなら直ぐに中止。
- ストウチュウがお薦めだが、使用2か月前に作成が必要。
- 強酸電解水の葉面散布
- 場合によっては、ライフアップの株元と葉面散布も効果あるかも。
総括¶
- 病気にならないように、日当たり(特に朝日)を良くし、風通しを良くする。
- 作物に直接潅水しない、水が跳ね上げないような工夫(マルチ、敷き藁等)をする。
- 小生も、蒸れると水虫になるが、直射日光で治療をする。医者や薬剤師は言わないだろうけど。^^
- 陰陽五行農法(天地有機農法) にある 木火土金水 の特に、風(木)、太陽(火)を意識しましょう。