【令和7年4月24日(木)】天才を出し尽くして最後まで淡々と歩む。
癸 | 一白水性・亥・陰 | 揆(はかる)が語源。種子の内部に新たな命(しめい)が誕生し、胎動をはじめる。一陽来復、生命(いのち)は時と場所を選び、いつ発芽するかを見はからっている象(かたち)。渓谷(けいこく)の水:慎重な誠実さの生き方の中で、清廉で純粋な人生観と気質。 |
亥 | 一白水性・癸・陰 | 亥は閡(がい・とじる)を表す。物事の中心、核に通じ、愛と智慧(志)を抱き、時機到来を待つ意味です。21~23時 |
三碧木性 | 震為雷・勇気とインスピレーション・陽 | 「晋」は易経の「火地晋」のことであり、成功の道、旭日昇天の卦(か)です。勇気、創造力、晋、鋭敏。 |
八専終り、三碧の本日に意識したい特性
(7)虚:虚心坦懐
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虚心坦懐とは、心になんのわだかまりもなく、気持ちがさっぱりしていることです。
心にわだかまりがなく、平静に事に望むこと。また、そうしたさま。
「虚心」は、心に先入観やわだかまりがなく、ありのままを素直に受け入れることのできる心の状態。
「坦懐」は、わだかまりがなく、さっぱりとした心。平静な心境。
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三省堂 新明解四字熟語辞典より
- 明鏡止水:澄み切っており邪念がなく、落ち着いた心。
- 泰然自若(たいぜんじじゃく):落ち着いていてどんなことにも動じないさま。
安岡正篤先生の著書に「四耐四不」というものがあったのでご紹介します。
「耐 冷」「耐 苦」「耐 煩」「耐 閑」
「冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐う」
冷たさに耐え、苦難に耐え、煩わしさに耐え、閑(ひま)に耐える。
更に進んで「四不」と為す。
「不激」興奮しない
「不躁」ばたばたしない
「不競」くだらない人間とくだらない競争をしない
「不随」人の後ろから、ノロノロとついて行くことをしない
冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、激せず、躁(さわ)がず、競(きそ)わず、随(したが)わず、以て大事をなすべし。
歴史上の人物を紐解けば、例外なく四耐が必要となり、浮き沈みをよそに四不に従った行動が取られたと考える次第です。
四耐四不の人物は、ハラとハートが出来ているが故に、ブレない、因って人心を掌握することになるのでしょう。
四書五経が修己治人の学問と言われます。
不肖の知り得る限り、日本に於ける歴史上の人物は例外なく四書五経に明るかったと理解しています。
『学而不思則罔 思而不学則殆』論語
学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)
『述べて作らず、信じて古(いにしえ)を好む』論語・述而第七
私(孔子)は古の礼法を言っているだけで、新たに何かを創作した訳じゃない。
それら古き良きものを信じて好むだけなのだ。
現世に於いて、霊的進化を遂げるか否かは、わだかりなく、兎に角、信じて古の教えに従い実践することだと思う次第です。
詰る所、、、
虚心坦懐を常とし、邪悪な呼びかけを祓い除け、天命に沿った天分(己の分)を天才を出し尽くして最後まで淡々と歩む。
これに尽きると思う次第です。
Godspeed